20代OLのベトナム転勤日記

コロナ真っ只中でのベトナム転勤生活の記録です。

ベトナムで映画を観てきた

とある日の友人との電話で、

「もう映画館行った?海外の映画館って面白いよー!観てる人のリアクションが日本と全然違うもの」

という話を聞きました。

 

 

海外で映画館はそういえば行ったことがないなぁ。と思い調べてみると、ちょうど日本の映画が上映されるイベントが行われていました。

 

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ハノイだけでなく、ホーチミン、フエでも行われている様子

週によって上映される映画は異なっており、

 

①武士の一分

②旅猫リポート

③好きっていいなよ。

④クイール

⑤舟を編む

 

がそれぞれ1週間ごとに変更されて、計1ヶ月行われていました。

 

それを知った時はちょうど「舟を編む」が上映される週だったので、本は読んだことがあって好きだし、よし。と秒で週末の予定が決まりました。

 

その映画館が、ハノイのユニクロ1店舗目が入っているVin Comの8階。立派です。

 

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ユニクロやダイソーのある、Vincom Center Phạm Ngọc Thạch

 

少し英語できる方いたりして、、

と淡い期待を持って、ベトナム語を調べもせずチケットカウンターに行った私がいけないのですが、1人!1人! というベトナム語だけで何とか購入。席も好きに選べました。

 

 

購入後、ベトナムの映画館入るにはレシートたくさんいるんだなぁ、と思いました。けれど、これが後々間違いだと分かります。。

 

 

チケットカウンターの店員さんの言葉に、ポップコーン🍿??

という単語がどこかにあった気がしたのですが、困った時は全部 khong(No) を言っていたので、買えませんでした。

ですが、やはりどこの国も映画=🍿の様子。割引で買えたのか、無料でもらえたのか、9割くらいの人がポップコーンとドリンクを手に、楽しそうにされていました。

 

 

まぁ、映画観れればいいや!(←海外生活でこの切り替えと諦め1番大事な気がする)

 

 

 

 

広告で「縁日も楽しめる」とあったのでウロウロ探してみると、

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この時はガランとしてましたが、映画終わりはとんでもない混雑に

 

 

 

輪投げだけだけれど、海外で日本らしいものに出会って、それが笑顔で迎えられているのをみると、なんとも言えない多幸感に包まれます。

結構人だかりになってて、しあわせ。

 

 

いざチケットもぎってもらうと、ほんとに1人?みたいなことを何度も。なぜそんなに疑う??と思ったら。

 

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よく見たら選んだはずのG-15だけでなく、G-16とか書いてあるわぁー

 

2枚買ってた。

「1人」は完璧に言えてると思ったけど、文章のなかで一部だけベトナム語言ったつもりだと、逆にわからないよな、店員さん英語?ベトナム語?なってたきっと。

 

 

後で偶然英語が話せる方に聞けて、払い戻しは無理だソーリー。今度来た時それ持ってきて、そしたら無料でなんか観れるようにするよきっと。と。

 

まぁ、とりあえず今日は舟を編む観れそうだから、いいや!(part2)

と、チケットもぎった後にある、謎の空間で待ちます。

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First Classという名の、チケットもぎりの先にあるベンチゾーン

 

いざ映画始まると、CM1分くらいでスタート。後からたくさん入ってくる人が、皆んなスマホのライト使って入ってきていて、お!許されるんだ!いいんだ!知らなかった!というきもち。

 

 

そんなにめっちゃ爆笑する場所かな?みたいなところで皆んなが爆笑してるの聞くと、こっちまですんごい面白いこと言われている気がして幸せな気持ちになった。

 

途中、どこかの席で赤ちゃんが大号泣を繰り広げていたけれど、それに対して空気が張り詰めないのは、子どもの多い、この国の好きなところの一つ。

 

 

 

そしてこのお話に久しぶりに触れて、自分なら右をどう定義するだろう、と考えずにはいられない帰り道でした。

 

ベトナムの車が通行する方向。

YouTubeなど動画の再生時間を表すポイントが進んでいく方向。

ベトナム語の声調で"上がり"を表すときに、点の位置が上がっている方向。

bの丸がある方。

洋書を見開き1ページで開いた時に、ページ数が大きい方。

 

 

言葉を言葉で表す。1つの言葉には色んな言葉が絡んでいる。

言葉を紡ぐ、というけれど、この物語に触れると、確かに文章は色んな糸に紡がれて出来た言葉をさらに編み込んで出来上がるものだと実感できます。

 

 

なんだか久しぶりに違う世界に浸った1日でした。

 

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他のスクリーンで行われていた映画たち。余ったチケットを使う口実のおかげで、また来れそう。